鈴木会計事務所の所長 鈴木久美子のブログです。
中小企業の経営者とのお付き合いもかれこれ30年。
会計や税金の話にこだわらず、色々と書いてみましょう。
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    借金が多いとどうなるか
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    年商1億円の会社が金利3%、7年返済の元金均等払いの借入れをすると、月返済額は1,191,000円です。(借入金返済シュミレーションによります。)

    会計では借入金の取引は損益取引ではないので、借入れの1億円も月返済額の1,191,000円も「儲け」を示す損益計算書から除外され、貸借対照表の負債である借入金として処理されます。
    元金均等払いで返済するので、利息は元金が多い当初は多く、返済が進むにつれて減っていきます。
    当初は月23万円くらいからスタートしますが7年間の利息総額は約10,864,000円。

    利息は損益取引なので損益計算書の支払利息として処理されますので資金の減少と一致しますが、

    月返済額1,191,000円×12=14,292,000円は資金の減少ではあっても利益の減少ではない。

    つまり、同額の利益が出なければ資金が不足するということです。

    しかも利益には税金がかかるのです。ということは、税引き後利益と同額の借金返済でチャラです。

    そんなに利益出ます?

    税引前の利益率は中小企業庁が毎年行う中小企業実態基本調査で見ると、平成22年決算実績全業種平均で1.4%、140万円です。仮に5%としても500万円。こんな利益では返済が延滞してしまいます。
    しかもこの利益をもとに法人税の課税所得を計算して納税しなければなりません。
    この程度の利益では納税額は3割程度でしょうけど・・・。

    ではどうするのか?
    借り換えするのです。低利の融資か、返済期間を延ばすか、その両方かはともかく、
    返した分だけでも補充できれば息継ぎできますから。銀行が中小企業に融資の「いい話」を持ちかけるのはそのためです。銀行員がそういう事情を認識しているかは不明ですが・・・。

    原子力発電所の核燃料プールのように、水がある間は安全というわけです。

    息継ぎの必要がなくなる時とは、借り換えしなくても返済できるだけの利益が出てきた時で、この時期には法人税負担も覚悟することになるのですが、如何せん、納税はいややという経営者が多くて・・・。
    この話はまた後日。


    | miny | 起業する前に | 11:30 | comments(0) | trackbacks(0) | - |









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